英語で『当日予約は正午12時まで承ります』

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『当日予約は正午12時まで承ります』

Same day reservations are accepted until 12:00 Noon.

少し詳しく

予約に関する案内文です。

いわゆる「当日予約」のことは“same day reservation”と表現されているサイトを多く見かけます。
“same day = 同日”は「利用日と同日」という意味だと思います。

“12:00”と“noon”は同じ意味ですが、「12:00」だけでは夜中の12時のことか、お昼の12時のことか分かりにくいため、混乱しないように“noon”という言葉が補足されているのでしょう。
“Noon”と頭文字が大きいのも強調の意図からくるのだと思います。本来は文中に出てくる場合はすべて小文字にする単語です。

“until ~”は「~まで」という意味です。“by ~”も日本語にすると同じ「~まで」という意味です。
今回は置き換えて同じように使えますが、場合によっては意味が異なるので注意が必要です。

文法書をひも解くと次のように説明されています。

till, until
「~まで(ずっと)」という意味は till, until で表す。どちらも意味は同じだからどちらを使ってもよいが,話し言葉では till のほうが多く,文書では until を用いるのがふつう
表現のための 実践ロイヤル英文法

例文:
This trend seems likely to continue until the end of the century.
(この傾向は今世紀の終わりまで続きそうである)

ある時までの継続を示すため,継続の意味を持った動詞が使われる。
否定文の場合は,ある時まで継続するのは,何かが行われない状態なので,継続動詞であるかどうかにはこだわらなくてよい。

『表現のための 実践ロイヤル英文法』旺文社

by
「~までに」という期限は by で表す。

例文:
Submit your report by Monday.
(レポートは月曜日までに提出のこと)

『表現のための 実践ロイヤル英文法』旺文社

『徹底例解 ロイヤル英文法 改訂新版』という姉妹本には次のような説明がされています。

until [till],by, before
until [till]:継続「~まで(ずっと)」
by:期限「~までに」
before:以前「~より前」

例文
We are going to stay here until Monday.(私たちは月曜日までここに滞在する予定である)
He didn’t come until ten o’clock.(彼は10時までは来なかった 〔10時になってやっと来た〕)
この文では until の代わりに before を用いることができるが,その場合〔 〕内の意味は含まれない。
注)until[till]とともに用いる動詞:肯定文では until [till] とともに用いられる動詞は,stay,remain,wait などの持続性・継続性の意味を持った語である。否定文では一度だけの動作を表す動詞でも,そうしない状態が続くわけだから until[till]を用いることができる。

I have to be home by ten o’clock.(私は10時までに帰宅しなくてはならない)
注)byとともに用いられる動詞:「完成する,終了する」などの意味合いの be home, finish, return などである。
Come here before eight o’clock. (8時より前に来るように)

『徹底例解 ロイヤル英文法 改訂新版』旺文社

“until”はずっと続いている状態が終わるタイミングを指します。
今回の案内文を例に取ると「予約できる状態がいつ終わるか」を示すことになります。

“by”は期限を指します。
今回の場合は「予約できる期限」を指して使うことができます。

難しいですね。いろいろ書きましたが、難しく考えずに案内文をコピペしていただければ大丈夫です。
英語圏で実際に使われている文を紹介しています。

どんな場面で使えるの?

ホテル、レストラン、バス、遊覧船、観光船、タクシー、見学施設など事前予約を受け付けているさまざまな施設でご活用いただける表現です。

パンフレットやホームページ、チラシなどの書き言葉でも使えますし、電話口など口頭で説明する際の話し言葉でも使えます。自分の施設の予約締切時間に直してご活用ください。

時間は12時間表記を用いるのが無難です。24時間表記は万国共通ではありません。
“AM”、“am”、“PM”、“pm”は数字の後ろに付けてください。

例:午後1時→1PM、午前10時→10AM、18時→6PM

時間については今度のコラムで取り上げる予定です。

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温泉チェーン、外資系ホテル、旅館支援など、宿泊業界に20年以上従事してきた中で「これ、英語で何て言うの?」を調べ続けてきました。
その経験を基に多言語で案内文を紹介します。

現在は海外の映像に日本語字幕をつける仕事をしています。
英語のほか、フランス語、ドイツ語、ラテン語、トルコ語を鋭意勉強中。

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