本日の案内文
『ガラスをたたかないでください』
NOTICE PLEASE NO BANGING ON GLASS
どんな場面で使えるの?
案内サイン向けの文です。
こちらの画像をそのまま印刷して、たたいてほしくないもの、たたくと壊れたりヒビが入ったりして危険なガラス製のものの近くに貼ってお使いいただけます。
口語で言う時は“notice”は省き、“Please no banging…”と使います。目の前でガラスをたたいている人に対して使うようなイメージです。目の前にガラスがある状態で、たたいていない相手(たたく前の相手)にも使えますが、「私がたたきそうに見えるってこと?」と受け止められて失礼になるかもしれません。
少し詳しく
一般的な案内サインです。
前回は「ガラスに触れないで」でしたが、今回は「たたかないで」です。
“banging”は“bang”の動名詞です。“~ing形”というやつですね。
“bang”は「(強い音を立てて)〈物を〉打つ,たたく,『ランダムハウス英和大辞典(第2版)』小学館より」という動詞です。「バンバン」たたくという様子が“bang”という語感にも表れていますね。
「ガラスをバンバンたたかないでね」ということです。
ちなみに“bang”は名詞で「バン、ドン、ドカン」などの意味もあります。英語圏の漫画を見ると効果音で使われています。
ガラス = glass は前回、辞書を引いてみました。
ガラス質のものを指すので
ガラス窓、何かを飾っているガラスケース、モニュメントや花瓶などが置かれているガラス製の台、額縁のガラスなどを表します。
さて“NOTICE”ですが、注意喚起するときによく使われる表現です。
no・tice/nóʊtəs|―tɪs/
『ジーニアス英和大辞典 用例プラス』 大修館書店
―名
1 注目, 注意;観察
2 ⦅正式⦆〔…という/…する〕通知, 通報, 通達, 通告, 警告, 予告(warning)〔that 節/to do〕;(契約・貸借などの)解約通知予告;解雇通告[予告];辞職届
3 〓掲示(板), 告示, 公告, ビラ, 看板, はり札;(新聞などの)公示[公告]記事
“attention”、“WARNING”など、注意を引いたり警告文に添える表現はいろいろあるのですが、“sign”と“notice”の違いについて言及している辞書があったので引用しておきます。
notice
小学館 オックスフォード英語類語辞典
[C] 掲示(板),看板
◇There was a notice saying ‘Keep off the Grass’.
「芝生立ち入り禁止」と書かれた掲示があった
[ノート] signとnoticeの使い分け:noticeは言葉で情報・指示・警告を与えるのが常である.signは図・シンボルを用いることが多い.この意味ではsignのほうがより頻繁に広い文脈で用いられる.
♦a road/traffic/street/shop/pub sign
(道路標識/交通標識/通りを示す標識/店の看板/パブの看板).
☓a road/traffic/shop/pub notice.
しかし,noticeにはまた「情報が記載[印刷]された紙」という意味もある.
使い分けが難しいので、このサイトをご覧の方は画像をそのまま印刷してお使いいただければ大丈夫です。実際に使われている例を確認して紹介しています。
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