本日の案内文
『毎日、お部屋の清掃を行います。
もしも清掃が不要な場合は「 Do Not Disturb 」カードを外側のドアノブに下げてください。』
We provide daily housekeeping services during your stay.
If you would like to opt out of daily housekeeping, please place the “Do Not Disturb” tag on exterior handle of your guest room door.
少し詳しく
ホテルや旅館向けの案内文です。
ここ10年くらいで広まったでしょうか。環境配慮という名目で、「お部屋の清掃が不要な方はお知らせください」いうような案内が客室に置かれるようになりました。
施設によっては、「エコに協力してくれたお礼」に館内利用券やお水ペットボトルなど、ささやかなお礼を用意しているところもありますよね。
今回の案内文は、そのようなお礼には触れていませんし、「環境配慮」というような文言も入っていません。単に部屋で過ごす予定だから邪魔されたくないだけというお客様もいると思いますので、文字どおりの意味だけ伝えたい場合にご活用いただけます。
英文を簡単に解説します。
We provide daily housekeeping services during your stay.
(直訳)滞在中、客室清掃を毎日行います。
If you would like to opt out of daily housekeeping, please place the “Do Not Disturb” tag on exterior handle of your guest room door.
(直訳)毎日の客室清掃を控えてほしい場合、お部屋の外側のドアノブに「 Do Not Disturb 」カードを下げてください。
英文を分解すると、それぞれ次の意味があります。
“daily housekeeping services/daily housekeeping = 毎日の客室清掃サービス”
“during your stay = 滞在中”
“opt out of = (活動・組織などに)関係しないことにする、…から身を引く(ことにする)”
日本語にしにくい英単語です。文脈で訳し方が変わります。
“place = 置く、据える、配置する”
名詞形で「場所」という意味がありますが、ここでは動詞形で使われています。
“exterior handle = 外側のノブ”
“handle = 取っ手、つまみ、ハンドル”などの意味です。今回はドアに付いているものなのでノブのことを指します。
“your guest room door = お客様の客室のドア”
“your” 「あなたの」という意味を持つ単語ですが、ここで呼びかけている相手はお客様なので日本語では「お客様の」としています。
“Do Not Disturb = 邪魔しないで”
こちらはホテル関係者であればご存じ「入室しないで」を指すカードに書かれている言葉です。
文字どおりの意味は「邪魔しないで」ですが、そこから転じて日本語のカードには「起こさないで」「部屋に入らないで」という書き方をしているのを見かけます。
どんな場面で使えるの?
ホテルや旅館で、清掃不要を受け入れている施設向けの案内文です。
カードなどを客室内において案内することが多いと思います。
前述のとおり、文章そのものに「環境配慮」「お礼」に関するニュアンスはないので、ニュートラルにご活用いただけます。
昨今は「環境配慮」と書いたほうが協力してもらいやすいからか、そのような案内が多いですよね。
折を見て違うバージョンも紹介します。
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