英語で『朝食ブッフェ/メインダイニングにて毎日7:30~10:00オープン/ご予約不可・お席は先着順です』

ホテル、旅館

『朝食ブッフェ メインダイニングにて毎日7:30~10:00オープン
ご予約不可・お席は先着順です』

Join us for Breakfast in our main dining daily 7:30-10:00am
No reservations accepted, first come first served. 

少し詳しく

ホテル、旅館、レストラン向けの案内文です。
朝食にブッフェ/バイキングを提供している施設は多いと思います。
それも朝食は予約不可で、お店に来た順でお席をご用意することが多いのではないでしょうか。

「早いもの順」は英語で何て言うの?

「先着順」「早い者勝ち」「早いもの順」「来店順」などなど、日本語としてはわりと日常的に使う言葉ですが、英語の表現を聞かれると意外となじみがない気がします。

「早い者勝ち」は“first come first served”と言います。
ハイフンでつないで、”first come, first served”と書かれていることもあります。

“If you come first, you wil be served first. = 早く来たら、早く提供してもらえる”ということで、“served”は過去分詞で受け身の形になっています。

Merriam Websterという英英辞書を引くと次のような説明が書かれています。

first come, first served
variants or first come, first serve

—used to say that the people who arrive earliest get served or treated before the people who arrive later

例文:The campsites are assigned on a first-come-first-serve basis.
(訳)キャンプサイトは早いもの順で割り当てられます。

Merriam-Webster Dictionary

別の形で“first come, first serve”と“serve”に“-d”が付いていないパターンも書かれています。
こちらは厳密には文法間違いです。「提供してもらう」と受け身にならなければなりません。

ですが、ここ70~80年くらいで間違った形が使われるようになってきているようです。日本語でも元々、誤用だったものが市民権を得ている言葉がたくさんありますよね。

こちらの表を見ると分かりやすくて面白いです。
参考:Writing Tip 429: “First Come, First Serve” or “First Come, First Served”?

とはいえ文法的に正しいのは“served”の形です。会話の場合はさほど気になりませんが、書き言葉として使う場合は忘れずに“-d”を入れてくださいね。

同じくMerriam Websterの辞書の例文も、名詞の“The campsites”の部分を別の名詞に置き換えればかなり応用が利く文なので一緒に紹介しました。

“on a first-come-first-serve basis = 早いもの順で”と副詞的に使われています。

“No reservations accepted = 予約不可”という意味です。
こちらは文法的に正確に書くと“No reservations are accepted.”とbe動詞が入ります。
ただ、新聞などの見出しや看板などの場合、be動詞が省略されることがあります。今回もそのパターンです。

時間の書き方

“daily 7:30-10:00am = 毎日 朝7:30~10:30”

おさらいですが、“am = 午前” “pm = 午後”という意味です。

北米では24時間表示はあまり見かけません。
ヨーロッパでは24時間表示をしている国もありますが、つまり24時間表示は国によっては当たり前のものではないということです。

24時間表示になじみがない国の方にはパッと見で分からず、いちいちマイナス12時間して計算しなければなりません。それではあまり親切ではありません。

日本語で書くときは24時間表示にしていても、外国語に直す場合は12時間表記にしてAM、PMを付けることをお勧めします。

日本では「AM10時」などと「AM/PM」を先に言いますが、英語では「10 AM」と順序が逆です。
“AM”、“PM”が数字のあとに来ます。そして「o’clock」とは一緒に使いません。「10 AM」は「テンエイエム」と発音します。
これは話し言葉も書き言葉も変わりませんのでお気をつけください。

時間の書き方は、それだけでひとつの記事になるくらい奧が深いです。
またあらためてコラムで取り上げることにします。

どんな場面で使えるの?

ホテル、旅館、レストランでは、けっこう頻出の表現だと思うのですがいかがでしょうか。

応用する場合は、
“our main dining”の部分を皆さんの施設のダイニング名、レストラン名に置き換えて、オープン時間を変更してお使いいただけます。

“Join us~”の部分はいかにもキャッチコピーなので、チラシやオンライン上の案内文には使えますが、口頭では使えません。

後半の「予約不可、早いもの順」の部分も口頭で言うときは次のように変えてお使いください。

“No reservations are accepted. It’s first come first served.”
「ご予約は承っておりません。お席は先着順です。」

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温泉チェーン、外資系ホテル、旅館支援など、宿泊業界に20年以上従事してきた中で「これ、英語で何て言うの?」を調べ続けてきました。
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現在は海外の映像に日本語字幕をつける仕事をしています。
英語のほか、フランス語、ドイツ語、ラテン語、トルコ語を鋭意勉強中。

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